[Flyability事例]ニューヨークにおけるエレベーターシャフトの点検をELIOS 3で点検、数日の作業が1日で完了

2026/2/25

Gedeon GRC Consulting社は、ニューヨーク州ブルックリンにおける建設プロジェクトにおいて、エレベーターシャフトおよび機械・電気・配管(MEP)用換気ダクト内部の調査にELIOS 3を活用。建設前段階での重要なエリアでの調査を安全に行うことができました。

メリットの概要

アクセス

従来、エレベーターシャフトでのデータ収集は危険なロープ作業が必要でした。ELIOS 3はこうしたエリアを調査する現実的な解決策として最適解でした。

安全性

ELIOS 3を活用することで、狭小空間でのロープ作業が不要となり、作業員の安全を確保するとともに、現場全体の安全基準の向上に貢献しました。

データ品質

ELIOS 3による調査では、エレベーターシャフトおよびMEPシャフトの状態、形状、寸法に関する重要な情報が取得できました。データはE57形式でエクスポートされ、プロジェクトの次の段階に向けた検討に活用されています。

迅速性

従来手法では追加の安全対策が必要になるなど、数日を要した可能性がある作業でしたが、ELIOS 3を活用したことですべてのデータ収集はわずか8回の飛行で1日以内に完了しました。

ニューヨークほど建築物やインフラが世界的に有名な都市はありません。テレビや映画、文学を通じて広く知られ、さらに世界有数の金融都市としての地位も相まって、この街のビルや橋は一目でそれとわかる存在です。

こうした都市インフラの維持管理は、非常にユニークな取り組みです。都市機能が常に稼働している環境下では、新たな建設や維持管理のための工事は、周辺企業の業務や人々の生活への影響は大きなものになります。そのような条件下で、複雑な維持管理や改修プロジェクトを遂行している企業が、Gedeon GRC Consulting社です。

Gedeon GRC Consulting社は、ELIOS 3をはじめとする遠隔点検ツールを活用し、安全に高品質なデータを収集

25年以上の実績を有するGedeon GRC Consulting社は、トンネルの点検から建築プロジェクトの測量まで、複雑な建設プロジェクトに対して革新的なソリューションで広く知られています。現在、市経済開発公社(EDC)が改修プロジェクトを主導しているブルックリン陸軍ターミナルは倉庫複合施設であり、約38ヘクタール以上の広さを有し、複数の構造物がこの度の改修対象となっています。現場には、測量、設計、建設計画の実施を、限られたスケジュールと予算でプロジェクトを進めることが求められていました。このプロジェクトにおいて、建設ソリューションの先駆者として、Gedeon GRC Consulting社のロボットチームは、エレベーターシャフトやMEP(機械・電気・配管)シャフトに安全かつ効率的にアクセスする方法を見出すことを期待されていたのです。そんな中で実現したのが、ELIOS 3を用いた手法でした。

ドローンによるエレベーターシャフトの点検

ブルックリン陸軍ターミナル複合施設は数百万平方メートルに及び、敷地全体が様々な段階の改修工事の対象となっています。工事前段階では、一部の区域への立ち入りが制限され、点検および測量スケジュールの調整が厳しく、作業は大きな制限のある中で行われました。

ターミナル内の1棟は8階建てで、エレベーターシャフトの高さは30~40メートル(98~130フィート)に及びます。従来はレーザースキャナーを用いて現場全体の床板や柱の位置をスキャンしていましたが、今回のシャフトには新たな解決策が必要でした。担当ディレクターのMiles Kilcourse氏が率いるロボティクス部門は、工事スケジュールへの影響を最小限に抑え、チームがロープワークを用いることなく、安全かつ効率性を担保した方法で点検・調査できると確信したのが、MFE Inspection Solutionsの支援を得て習得したELIOS 3でした。

ELIOS 3をエレベーターシャフトに使う理由

ELIOS 3は、狭小空間向けに設計されているため、この種の作業に最適なソリューションです。ドローンは視界外まで飛行可能で、4K画像とセンチメートル単位の精度を持つLiDARスキャンを同時に取得できます。いずれも本プロジェクトにおいて非常に価値のあるデータとなります。

Gedeon GRC Consulting社のロボティクス部門は、ELIOS 3がこの任務に最適である理由として、以下の特徴を挙げています:

  1. アクセス性 – 建設現場におけるエレベーターシャフト点検の主な課題は、限られたアクセス環境での高所作業となることですが、これらはいずれもELIOS 3によって克服可能です。ドローンの飛行性能と軽微な衝突への耐性に信頼をおける点が、チームにこの解決策への確信をもたらしました。
  2. データ品質 – ELIOS 3の測量ペイロードを活用することで、Gedeon GRC Consulting社のチームは高精度なレーザースキャンを収集・処理し、業界標準のデータ形式で提供できます。これにより、他のスキャンデータと統合可能な、正確な現場情報が得られます。このデータは他のデータ収集方法とも円滑に統合され、最終的に包括的な「スキャンからBIM」の成果物へと結びつけられます。
  3. 迅速性 – ELIOS 3は複雑な環境下でも容易に飛行・操作できるため、データ収集プロセスを迅速かつ容易に行えます。これによりGedeon GRC Consulting社は予定より早くデータ収集を完了し、建設行程の遅延を防止することで時間とコストの両方を節約しました。

エレベーターシャフトにおけるELIOS 3の飛行

現場の建設チームは、当初、複数の壁を破壊し、かつ作業員の安全を確保するための広範な予防措置を講じる必要があると考えていました。そのためには、従来のロープアクセスでは約2.4m×3mの穴を開ける作業が必要でしたが、それに対しELIOS 3の場合、壁に開ける穴は約60cm×60cmのみでシャフト内の点検・調査の対応が可能でした。

Gedeon GRC Consulting社のロボティクス部門のELIOS 3パイロットは、ドローンを安全に準備し、飛行を開始してエレベーターシャフト内へ進入させました。シャフト内を上下に移動しながら、4Kカメラと測量ペイロードのLiDARスキャナーの両方を使用して、必要なデータを全て収集しました。

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Gedeon GRC Consulting社のロボティクス部門は、異なるシャフト間を迅速に移動しながら、必要なデータを収集するためにELIOS 3を飛行させました。飛行回数はわずか8回のみで、各ケースにおいてプロセスの中で最も時間がかかったのは壁の切断作業であり、ELIOS 3による飛行自体は各地点において25分未満で完了しました。チーム全体の現場滞在時間は、合計でわずか1日間でした。

ELIOS 3で取得したデータはFARO Connectにインポートされ、Gedeon GRC Consulting社のロボティクス部門が結果を分析し、各フライトの点群データを整合しました。その後、データはE57ファイル形式でエクスポートされ、Gedeon GRC Consulting社により大規模な建物スキャンデータと統合されました。このデータは顧客に提供され、建物の現状構造を評価し今後の改修計画を立案する「BIM化」プロジェクトでの活用が予定されています。

エレベーターシャフトにおけるドローン点検の効果

Gedeon GRC Consulting社のチームは、厳しい納期遵守と大規模建設プロジェクトにおける最高水準の安全確保が求められる案件に対し、革新的な解決策を提案しました。ELIOS 3の採用により、狭小空間への立ち入りを不要とし、市経済開発公社(EDC)がシャフトの状態を評価し改修プロジェクトの次段階を計画するのに十分な詳細データが得られました。

Gedeon GRC Consulting社が点検結果を分析した際のデータからの点群スクリーンショット

「狭小空間への立ち入りを回避したことが本プロジェクトの重要な要素で、当社が迅速に収集したデータと高品質な結果についてお客様にお喜びいただきました。このプロジェクトは、当社の作業品質を向上させ、卓越した基準を示す機会となりました」と Miles 氏は説明しています。

今後も、Gedeon GRC Consulting社は、都市の中心部におけるプロジェクトにおいて、業界の専門知識から最先端のロボティクス技術に至るまで、多様なソリューションを展開していきます。

ELIOS 3の活用により、同社は迅速かつ安全にデータを収集し、正確な結果を提供することができました。本プロジェクトは、複雑なインフラ管理の革新と変革に向けたGedeon GRC Consulting社の取り組みが実施された成功事例のひとつです。

■出典:Flyability社,
Inspecting Elevator Shafts with the Elios 3 in New York
https://www.flyability.com/casestudies/elevator-shaft-drone-inspection

ブルーイノベーション株式会社
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