BEPライン|デモ・見学会レポート

2023/5/15

2023年4月某日。晴れ。東京電力パワーグリッド様が所有する施設内において、BEPラインのデモ・見学会を実施した。本サービスを導入検討いただいている数社をお招きして開催したものだ。サービス導入にあたって、疑問や不明点を解決するために実施した。

当日は、弊社の営業マンとエンジニア、パイロットが、サービスの内容を改めてご説明するとともに、アプリの使い方や、開発時の工夫した点など、実演を交えてご紹介した。参加者は、セットアップのしやすさや、アプリの使いやすさなどに感心されていた。

BEPラインの基本セットは、ドローン本体、操縦用のプロポと一体化したタブレット、それに制御用モジュールのみだ。現場に到着したら、ドローンにモジュールを取り付け、操縦プロポとドローンを接続したら、すぐに使える。

ドローンのバッテリやカメラのセットと共に、モジュールをドローンの上部にセットし、ドローン本体と有線接続する。あとはプロポと無線接続が完了すれば、点検飛行が可能である。送電線点検する現場は、電波が届きにくい山間部の場合もあるため、ネットワーク回線に接続せずともセットアップが可能である。

アプリが入ったタブレットは、操縦プロポとセットにしたことでドローンの飛行制御を手動操作かアプリ操作をパイロットの判断でスムーズに切り替える事ができる。点検中に気になる箇所があれば即座にホバリングさせることもできる上に、緊急事態でも臨機応変に対応できるなど、安全の観点からも重要な点である。

まずは手動飛行でドローンを鉄塔そばまで飛行(上昇)させ、点検したい送電線をスキャンする。アプリ側で点検に必要ないくつかの項目(高さ、電線との距離、飛行速度、導体数)を選択すれば、あとはドローンが送電線に沿って自動飛行してくれる。点検員は、点検作業に集中できる、という流れだ。現場で使いやすいように、何度も試行錯誤したポイントでもある。

デモのあとは、質疑応答会を行った。想定する運用時の不明点や、もしものトラブルの対処法、技術的な質問まで、幅広くご質問をいただいた。そのような中で、参加者の一人から、こんな声を頂戴した。 「社内に働きかけるだけの知見がなかったが、今回知見が深まったので、改めて社内に働きかけてみようと思う。」

主な質問 回答内容
モジュールの消費電力はどの程度か モジュールの消費電力自体はほとんどない。ただし、モジュールの重量が750g あるので、ペイロード分のバッテリ消費はある。
どの程度遠くまで点検可能なのか 飛行自体は自動飛行なのでバッテリの持つ限り飛べるが、リアルタイム映像伝送については約1km以上だと映像が乱れる。ただし、高解像度の映像はSDカードに保存される。
安全機能などはあるのか ドローンの衝突回避機能を有効にすることで、衝突回防止と連動し、追従飛行が停止する。また送電線に機体が近付きすぎた場合にはフェールセーフが働き、その場でホバリングとなる。ただし、安全機能は補助的なものであるためパイロットの安全に関する知識や対処法を身に着けている事も重要なため、講習会を実施している。

ご相談・お問い合わせはこちら

ブルーイノベーションでは、ドローンやロボットに関するお役立ち情報をメールで定期配信しています。
配信ご希望の方は、ぜひ登録ください。

■ご登録はこちら
https://www.blue-i.co.jp/contact/mailmagazine

PAGE TOP