BEPを活用した「クラウドモビリティ構想」とは?

2022/10/1

取締役 熊田 雅之

――BEP開発の原点は?

私達がBEPを開発した原点は「技術の進化で人類を幸せにしたい」という思いです。人類の歴史を振り返ってみると、さまざまな環境や外部要因の変化に応じて進化を続けてきました。たとえば、移動手段を見てみると、最初は自分の足や馬で移動していた時代から、車や飛行機が発明されたことで、以前と比べて圧倒的に速いスピードで移動ができるようになりました。また、通信手段も、電話ができたことで遠くの人とも瞬時にコミュニケーションが取れるようになり、さらに携帯電話が生まれたことで、人類は移動しながらコミュニケーションが取れる力を手に入れました。

――今後BEPで実現したいことは?

このように「技術の進化」は「人類の進化」と直結しています。そして私達は、BEPを通じて、さらに人類の進化を加速するためのサポートをしていきたいと考えています。ドローンやロボットを活用して、さまざまなことを“効率化”し、時間を生み出し、多くの人にとって幸せな世界を創り出したいと考えています。
BEPの開発もまた、進化の歴史にほかなりません。ブルーイノベーションに入社した当時、私はそれまでスマートフォンなどを中心に扱うエンジニアであり、サーバー、アプリケーション側にも携わっていた経験から、ドローンの飛行エリアがわかる地図などを提供するWebサービス「SORAPASS」を立ち上げました。ここで“空の地図”をおさえたことは、空の移動を管理するBEPの開発において、大きなポイントだったと思います。その後、世の中のニーズに伴いドローンの運航管理システムを開発し、現在のプラットフォームの形へと進化してきました。

――他社のプラットフォームと比較した際に「BEPの優位性」は?

技術的な観点でBEPの優位性を説明すると 、「Any device, Any Robot」、つまり、どんなメーカーやタイプのドローンやロボットでもBEPと連携することができる点です。また、交通OSや点検OSなど、社会のさまざまなOSにも連携できるため、BEPを“軸”にして、あらゆる場面で、あらゆるロボットやドローンが活用される社会の実現が可能になります。
これは当社の高い技術力によって成しうる、他社と大きく差別化できるポイントです。
ただ、どんなに優れたシステムをつくっても、使われなければ意味がありません。そのため、BEPは「競合はつくらず、共存すること」を目指しています。具体的には、ドローンやロボット、モビリティを開発・販売しているハードウェアメーカー、またはBEPを利用して新たなサービスをつくってくださるSIerやソリューションプロバイダーの方たちと、積極的に連携をしていき、BEPを最大化していきたいと考えています。

――BEPを活用した「クラウドモビリティ構想」とは?

私達はBEPを活用した「クラウドモビリティ構想」の実現に取り組んでいます。クラウドモビリティ構想とは、「グリッド空間ナビゲーション」「ブロックチェーン」「確率論的AIモデル」の3つを掛け合わせて、ドローンやロボットなどの自律移動体が最も効率よく動くための仕組みです。全てのモビリティがBEP で創られたグリッド空間と繋がり、グリッド内の情報がリアルタイムで取得でき、結果として時々刻々と変化する最適なルートを提供していく次世代モビリティ社会をつくります。

――最後に、ブルーイノベーションの技術的な観点における「強み」は?

当社の最大の強みは「優秀なエンジニアが集まってくること」でしょう。現在は世界中で優れたエンジニアの取り合いの状況になっていますが、当社のビジョンに共感し、「一緒に働きたい」と言ってくれる、高い技術をもったエンジニアが続々と参加してくれています。今後もますますBEPの進化、そしてクラウドモビリティ構想の実現に向けて、前進していきます。

取締役 熊田 雅之

プロフィール

2011年4月に富士ソフト株式会社を経てブルーイノベーションに入社。2017年3月より現職。複数のドローン・ロボットを制御・管理する「Blue Earth Platform(BEP)」をはじめ、開発全般の指揮をとる傍ら、航空関連規格の国際標準化に向け、ISO(国際標準化機構)においてSC16(無人航空機システム)エキスパート、SC17(空港インフラ)エキスパートおよびvertiport(垂直離着陸用飛行場)のプロジェクトリーダーを務める。東京理科大学理工学部物理学科卒業。

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