危険を伴う老朽施設の状況確認を“安全に”
〜解体工事計画に必要な情報取得をドローン点検で実現〜

2026/4/8

宮城県仙台市 様

仙台市 建設局下水道建設部施設建設課では、老朽化した下水処理場内施設の解体工事に先立ち、施設内部の状況を安全かつ正確に把握する必要がありました。しかし既設の点検用足場はすでに崩壊しており、従来のように作業員が直接目視で確認することはできず、安全確保が大きな課題でした。

そうした状況下で同市が選択したのが、屋内点検用ドローン「ELIOS 3」です。
高解像度の映像および3Dモデルによる“安全で高精度な状況把握”により、解体工事に不可欠な情報収集が可能となりました。

■危険な老朽施設内部を、安全に確認するために

仙台市では、機能停止した下水処理場内施設の解体計画を進めていましたが、計画を策定するための内部状況の把握について、課題を抱えていました。

対象施設は老朽化が進行しており、点検用足場がすでに崩壊。作業員が内部に立ち入って目視点検を行うことは極めて危険な状態でした。安全性を確保しつつ、解体工事に必要な計画資料となる正確な情報を得る方法が求められていたのです。

「足場が崩壊し、作業員が直接入るのは危険な状況でした。安全に現状を確認できる手段が必要でした。」

— 仙台市 建設局下水道建設部施設建設課
 主幹兼建設係長 小野寺 修 氏

■選定の決め手は“画像と3Dマップによる状況把握”

施設の状態を確認するためのソリューション選定にあたって仙台市が重視したのは、第一に「安全であること」、そして「解体工事の施工計画に活用できる情報が取得できるかどうか」でした。

その中でELIOS 3は、以下の点が高く評価され現場の導入に至りました。

実際、ELIOS 3による飛行で取得した情報は、解体工事の準備に必要な内部状況の把握に大きく寄与し、安全性と効率性を両立した点検であることが確認されました。

取得した点群データで作成された3Dマップと実際の映像

■今後の展望

今回の点検は廃止施設を対象としたものでしたが、仙台市では、ELIOS 3が今後、稼働中の施設管理業務においても有効な手段となり得ると手応えを感じています。特に、下水処理施設や下水道管路における腐食状況の確認など、これまで作業員が立ち入ることにリスクを伴っていた点検業務などへの活用は、人が入らずに安全に状況を把握できるという点において大きなメリットです。

今回明らかとなった、解体工事や維持管理に必要な計画立案に活用できるデータを取得できる点も、将来のインフラ管理のあり方を変える可能性を秘めています。一方で、日常点検として継続的に活用していくためには、実運用に則したノウハウの蓄積が欠かせません。

今後、インフラ管理のさらなる安全性の向上・効率化に向け、データの活用方法や導入後のサポート、実運用に則したノウハウの提供にも期待を寄せています。

ELIOS 3を活用した安全で効率的な点検手法が、将来的にインフラ維持管理の新たなスタンダードとなることが期待されます。

COMPANY PROFILE

仙台市

本社所在地 宮城県仙台市青葉区国分町3丁目7番1号
URL https://www.city.sendai.jp/

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