ドローン送電線点検

たわみや揺れのある送電線に沿ってドローンがワンクリックで自動追従飛行し、点検に必要な各種データを撮影・取得することで点検業務を自動化・効率化・安全化します。

導入メリット

従来の高倍率スコープやヘリコプターなどを使う従来の目視確認と比べ、点検品質の向上、点検員の安全確保、作業の効率化、コスト低減が可能となります。

さらに、将来的な点検員不足や、設備の高経年化による点検対象増加への対応など柔軟な点検体制の構築と、データ利活用による施設の高度な運用・管理、予兆保全、DX 化を推進します。

特長

カンタン操作｜事前のルート設定が不要。すぐに高画質な自動撮影を開始

ドローンに搭載したモジュール内のセンサーが、送電線の自動検知とドローン機体ならびにカメラジンバルの制御を同時に実施します。ドローンは自動で送電線と適切な距離を保って追従飛行し、最適な画角で対象となる送電線を捉え撮影し続けるため、事前の飛行ルート設定なしで点検を開始できます。
また、画像認識と異なり逆光や影、類似する構造物の影響を受けないため、常に高品質なデータ取得が可能です（特許取得：特開 2018-156491：設備点検システム）。

安全・確実｜点検員の負担と危険を軽減

ドローンが自動で送電線の追従飛行と映像データ取得を行うため、点検員は登塔の危険やドローン操縦の負担がありません。ドローンからリアルタイムに送られる映像を確認し、気になる点検箇所や異常箇所があれば、アプリ操作によりその場でドローンを一時停止させ、映像を拡大するなどして状況を確認することができます。

品質向上｜取得情報のデジタル化・共有化による点検品質の維持・向上

送電線の自動追従飛行では常に一定の離隔距離を保ち、映像を記録します。そのため、電線の映像を常に安定して画角に捉えることができ、送電線のより線までしっかりと記録できます。
また、常に送電線を検知しながら飛行するため、送電線のたわみが大きい箇所や傾斜の勾配がある現場でも、常に送電線を追従しながら飛行し映像を記録できます。さらに、風の影響でドローンの向きや位置が変わっても、位置や向きを補正して飛行します。

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選べる２つの導入方法。社内研修による自社点検にも対応。

「BEPライン」の導入方法は、点検頻度や運用方法などにあわせて、以下のサービスプランからお選びいただけます。

サービスプラン	サブスクリプション	委託点検
内容	BEPラインのセンサーモジュールとアプリ（必要に応じてドローン機体もあわせて）を月単位で利用いただき、自社で点検を実施するプランです※	ブルーイノベーションのパイロットが、BEPラインを用いてお客様の施設を点検するプランです
お薦めタイプ	年に数回、点検が集中する場合や、運用コストを抑えたい企業様	点検頻度が低く、運用・管理が困難な企業様
メリット	メンテナンスや資産管理などの手間がなく、運用コストも抑えられる	申請届出や当日作業などすべてお任せいただけます

※サブスクリプションプランでもパイロット派遣が可能です。また、お客様自ら点検運用できるよう、運用・育成カリキュラム（許可申請など法規制関連や安全管理、実技講習など）もございます（オプション）。

主な仕様

項目		仕様
送電線追従モジュール	外観寸法	16cm × 11cm × 8.3cm
	重量	750g
	保護等級	IP43相当
	動作環境温度	－20℃～45℃
	電源	ドローン機体から給電
	消費電力	最大20W
操作アプリケーション		スマート送信機搭載アプリ
追従対象送電線		単導体および多導体
撮影離隔距離		5m～20m
追従飛行速度		0.1m/s～2.0m/s
映像		MPEG４ Visual SP
音声		なし
データ保存		カメラSDカード
適用ドローン機体		DJI Matrice210およびMatrice300 （他ドローン機体で使用する場合は別途ご相談）

これまでの課題

送電線点検で主流となっている「目視点検」は、さまざまな課題を抱えており、将来的な人材不足や施設の高経年化による点検数の増加、さらに地上からカメラを使って点検したり、送電線に宙づりになって点検したり、ヘリコプターで入れる場所はヘリコプターから点検したりしてきましたが、非常に莫大なコストと時間が掛かっていた。